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転職活動では、必ず聞かれるのが「退職理由」と「転職理由」。
一見似ていますが、採用担当者が知りたいことはまったく違います。
この2つを混同して答えてしまうと、「話に一貫性がない」と判断されることも。
まずは、それぞれの意味を整理しておきましょう。
■退職理由:前職を辞めた理由(=過去)
■転職理由:次の仕事を選ぶ理由(=未来)
つまり、退職理由は「出口の話」、転職理由は「次の入り口の話」です。
採用担当者はこの2つを通して、
「同じ理由ですぐ辞めないか?」「うちで長く働けそうか?」を見ています。
退職理由を聞かれたとき、ついネガティブな話をそのまま話してしまう人がいます。
しかし、面接官が知りたいのは“愚痴”ではなく、“その経験から何を学んだか”です。
ネガティブな退職理由は、こう言い換えてみましょう。
退職理由は過去を整理するだけでなく、
「自分がどんな環境で力を発揮できるか」を伝えるチャンスでもあります。
一方で、転職理由は“未来への意欲”を伝える場です。
「給料を上げたい」「今の職場が合わない」といった表面的な理由ではなく、
自分がどんな働き方・キャリアを目指しているかを明確に伝えましょう。
具体例:
このように、経験と次のステップをつなげて話すと、説得力が生まれます。
どんなに前向きなことを言っても、「なぜその職種を選んだのか」がつながっていなければ、
採用担当者は「この人は考えが浅いな。またすぐ辞めてしまうかも」と感じてしまいます。
「人とより深く関わる仕事がしたくて事務職を辞めた」
→ 「営業職や接客職のように、お客様と直接コミュニケーションを取りながら信頼関係を築ける仕事を志望している」
この場合、「辞めた理由」と「次に選ぶ仕事」がしっかりつながっています。
“人と関わること”を軸にしていて、キャリアの方向性に一貫性があるため、
採用担当者も「本人の価値観に合う転職だな」と納得しやすいのです。
「プライベートの時間を大切にしたくて退職した」
→ 「繁忙期に休日出勤が多いブライダル業界を志望している」
「成果でしか評価されない環境に不満を感じて退職した」
→ 「成果報酬型で競争の激しい営業職を希望している」
「安定して働きたい」「成果ではなくプロセスを正当に評価されたい」と言いながら、
ストレスの多い成果主義の職場を希望するのは、矛盾が生じやすい例です。
退職理由と転職理由を考えるときは、
「自分が何を避けたいか」だけでなく、
「どんな働き方・価値観を大切にしたいか」まで整理することが大切です。
例えば:
「残業が多かった」→「効率的に成果を出す仕組みが整った会社で働きたい」
「成果でしか評価されない」→「定量評価だけでなく、定性評価も見てくれる環境で成長したい」
「チームの雰囲気が合わなかった」→「互いに支え合える職場で働きたい」
このように、“辞めた理由”を“次に求める環境”につなげると、
面接官にも「前向きに成長を考えている人」という印象を与えられるでしょう!
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